死ぬふりだけでやめとけや 谺雄二詩文集---鬼のブルース [4622078302] :
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死ぬふりだけでやめとけや 谺雄二詩文集---鬼のブルース

4,104円

谺雄二 姜信子著◆群馬・ハンセン病療養所栗生楽泉園に暮す81歳の「草津のサルトル」こと谺雄二。「ライは長い旅だから」などの名詩で知られる詩人にして、ハンセン病違憲国賠訴訟の理論的支柱であり、療養所を「人権のふるさと」に変えて差別なき社会を創り出すことを志す闘士である。 本書は、彼の生涯にわたる詩・評論・エッセイ・社会的発言・編者による聞き書きを収める。 戦後、特効薬プロミンの出現によりハンセン病は治る病となったが、後遺症は残り、差別や偏見は続いた。生存への違和感を昇華させた谺の言葉には普遍の響きがある。 同時にそれらは、世界でも例のない90年にわたる強制隔離政策に対する明晰な当事者証言である。社会の外に置かれたハンセン病療養所こそは、憲法の平和と人権の理念が日本のどこよりも希求された土地であった。 父母が愛してくれた記憶ゆえに頑張れた。「鬼の顔」をもつ男の恋。「らい詩人集団」。ひきとり手のない骨壺。強制収容・強制労働・患者用重監房・断種・堕胎・病み棄てへの怒り――。 「ライとアカ」。戦後日本の差別を両翼に羽ばたいた人が、闘いを忘れた世に叫ぶ。 著訳者略歴 谺雄二 こだま・ゆうじ 詩人。1932年東京都生まれ。39年ハンセン病発病。国立療養所多磨全生園(東京都東村山市)に入所。51年国立療養所栗生楽泉園(群馬県吾妻郡)に転園。62年詩集『鬼の顔』出版。 81年『ライは長い旅だから』(詩・谺雄二/写真・趙根在、皓星社)出版。82年『風雪の紋──栗生楽泉園患者50年史』編および執筆(栗生楽泉園患者自治会)。87年自らの少年時代を描いた自伝『わすれられた命の詩』(ポプラ社)出版。99年原告として東京地裁に「らい予防法人権侵害謝罪・国家賠償請求訴訟」を提訴。2001年「ハンセン病違憲国賠訴訟全国原告団協議会(全原協)」発足。現在、全原協会長。ハンセン病市民学会共同代表。詳しくは本書「年譜」参照。 (↑) ※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。 姜信子 きょう・のぶこ 作家。1961年横浜市生まれ。東京大学法学部卒業。86年に『ごく普通の在日韓国人』でノンフィクション朝日ジャーナル賞を受賞。 著書に『うたのおくりもの』(朝日新聞社)、『日韓音楽ノート』『ノレ・ノスタルギーヤ』『ナミイ! 八重山のおばあの歌物語』『イリオモテ』(いずれも岩波書店)、『棄郷ノート』(作品社)、『安住しない私たちの文化 東アジア流浪』(晶文社)、『今日、私は出発する ハンセン病と結び合う旅・異郷の生』(解放出版社)、『はじまれ 犀の角問わず語り』(港の人)、『旅する対話 ディアスポラ・戦争・再生』(春風社)など。訳書に、1960年代の韓国軍政下におけるハンセン病隔離の島・小鹿島(ソロクト)を舞台にした小説『あなたたちの天国』(李清俊著、みすず書房)がある。

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