【一家に一冊】現代文 大笑小笑---笑いのなかに仏法あり! [4336060471] :
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【一家に一冊】現代文 大笑小笑---笑いのなかに仏法あり!

5,184円

黒瀬知圓 府越義博著◆『欲深き人の心と降る雪は 積もるにつれて道を忘るる』 中々いい詩ですよね。 この詩のように、私たち現代人はよく道を失います。 そういう時、一番役に立つのは仏道哲学ではないでしょうか。 ぼく自身はそう確信しています。 2500年以上誰も完全否定できない哲学は、やはり 尊い真理の哲学といっていいでしょう。しかし、現代日本人は、 聖徳太子から続くこの真理にあまり興味を示さない。 非常にもったいないことですよね。 しかし、仏道の本というと、何だか難解で、とっつきにくいような 気がいたします。確かに、鈴木大拙の本などはチンプンカンプンな ことばかり。かといって、お笑い芸人の方が説かれる仏教本は、 軽すぎる。重くもなく軽すぎることもない本はないかと考えていたら、 また小川選手が見つけてきてくれました!でかした!小川選手!! 全編が爆笑あり、苦笑あり、微笑ありのお話が満載で、 しかも比喩話ばっかりなので、物語としても楽しく面白く、 ん〜っと唸らせるお話でぎっちりです。一家に一冊、毎日数ページでも 読むようにすれば、家内安全間違いなし! と、あまりほめ過ぎるとうそ臭いのでこのあたりで止めときます。(笑) それと、笑いのなかにも心に残る狂歌、川柳、都々逸などが豊富に収録。 下記にちょっとだけ本文からご紹介しましょう。 「ある田舎回りの絹商人が、日暮れ方通りかかった安宿に泊まった。 一室に落ち着いて亭主を呼び 「大事な金なのでどうか明朝まで預かってもらいたい」と 金包みを取り出して渡した。 「確かにお預かりいたします」と下がってきた亭主、何を思ったか、 ほくほく顔で料理に取りかかった。 その料理というのが何から何まで茗荷(みょうが)一色。 茗荷の刺身に茗荷の煮物、焼き物も茗荷なら、 もちろん味噌汁も茗荷の味噌汁、飯にも茗荷が炊き込んである。 給仕する女将も今日は変わった料理じゃわいと思いながら給仕して、 お客も珍しい宿もあるもんじゃと、不思議がりながらも残らず平らげた。 一晩明けて朝飯もまた茗荷づくし。 これは茗荷を食べ過ぎると物忘れするというので、 茗荷づくしの料理で責めて、あの金包みを預けたことを忘れさせようという 主人の深謀遠慮。 これだけ食べさせておけば充分効果があろうかと、 帳場でほくそ笑んでいれば、旅立ちの仕度を調えたお客、 「いやご厄介をかけました」と挨拶し、金の話はせずに行く先の道を聞いてくる。 主人は「よしよし、これぞ茗荷の効能、やれかたじけなや」と喜んでいれば、 「昨夜預けた金包みを頂きたい」と言われて、不承不承に金を渡す。 商人は「ではさようなら」と出て行った。 主人はがっかりした様子で「ああ、茗荷責めにして預けた金を 忘れさせようと図ってみたが、あの男、よほど茗荷に強い奴らしい、 ちっとも効き目がなかったわい。 しかし何ぞ金目の物でも忘れておらぬか」と女将に聞けば、 「ああそういえば、あのお客、宿賃を払うのを忘れていったわ」。 もらわれもせぬ人の包みに目をくれると、 もらうはずの宿賃までもらわれぬことになる。 持っても行かれぬこの世のことに頓着して、大切な未来を取り外しては、 笑った人に笑われる。人生か宗教か、宗教か人生か、 信仰か生活か、生活か信仰か、大事な問題の着眼点を失ってはならない。 夢の世を永い未来と思ひかへ 欲知り顔の欲知らぬかな」 この他にも超面白い例え話がいっぱいです。 この本は、そもそも大正5年に発売されました。 それが、平成28年に現代文に直しての復活です。 こういう本を活かしていこう、残していこうという出版社の方に 頭が下がりますね。有り難く読まなくては!!!

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