ケインズに先駆けた日本人--- 山田方谷外伝 [4896191417] :
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ケインズに先駆けた日本人--- 山田方谷外伝

3,024円

矢吹邦彦著◆矢吹邦彦著 【炎の陽明学】をすでに読まれた方は、 あまりの面白さに、食も忘れるほどではなかったかと思います。 私がそうでしたからわかります。著者の矢吹さんの 書き方伝え方が絶妙なのでそうなるのでしょう。 さて、この本の第二弾がございます。こちらも前作に劣らない面白さ! 無名有力を目指していたであろう人物なので、 山田方谷って誰?という方も多いと思います。 まあ、どんだけ我々が今こそ見習いたいスゴイ人物なのかは、 本書に譲るとして、ちょいとだけ方谷の逸話をご紹介しましょう。 明治の大ジャーナリスト三宅雪嶺が明治の架空理想内閣を構想した時、 陸軍大臣西郷隆盛、文部大臣吉田松陰、そして大蔵大臣に 山田方谷を選んだと言われています。 また、小説「峠」を描くために司馬遼太郎氏が備中を訪れたとき、 地元の人に「河井継之助を小説にするなら、先生の山田方谷を 主人公にした小説も書かれたらいかがですか。」と問われたところ 「山田方谷はすばらしい。だが、小説にするのは難しい人物だ。 山田方谷は偉すぎる。」と答えたそうです。 あの司馬遼太郎も「スゴイ!」と言わしめた人物であり、 いまの日本の経済もケインズの経済学にたよるところが多いようですが、 その世界的偉人より、もっとスゴイ理由がこの本にはふんだんに 書かれていて納得です。いまのインテリの人たちもこの本を 読んだらいいのにとおせっかいながら思ったりいたします。 (おはずかしながらケインズの経済学なんて知りもしなかったので 【まんがでわかる!ケインズの経済学】を読んでからこの本を 読みだしました。その方がより身につくと考えました。みなさんも よかったら、マンガを読んでから読まれてみては?) さて、一部本書の序文からご紹介しましょう。 〖「消費は美徳であり、節約は悪徳である。」この衝撃の発言で 世間を驚愕させたのが二十世紀の天才、J・M・ケインズだった。 ケインズ経済学をケインズ革命とまで言わしめたのは、なんといっても、 公共投資の投入と公定歩合の引き下げ、それに減税を加えた三本柱の 政策を駆使して、国家が経済に強力に介入する不況対策を提唱したことにある。 ケインズ政策が資本主義社会をがらりと変えた。 だが、英国のケインズが「雇用・利子および貨幣の一般理論」を上梓した 1936年にさかのぼることほぼ一世紀前、ケインズの不況対策の独創理論は、 別人によってすでに完成していた。のみならず、 その理論を自ら実証してみせた日本の超人的財政家がいたのである。 その人の名は山田方谷。 山田方谷による備中松山藩の藩政改革は、建前では士農工商の身分制度を 守りながら、本音は身分と職務を分離して封建社会制度を、 根本的に見直そうとする革命だった。 明治に先立って江戸末期に展開された、前人未到の方谷革命の 斬新さと凄味は、ケインズ経済学のレンズを通してしか、 その真価を知ることが出来ない。 しかし、いかに天才的な革命家であっても、たった一人で世の中を変えることは 不可能である。周囲には必ず有名無名の同志や支援者が存在した。 方谷革命の場合も例外ではない。だが、その同志や支援者のほとんどは、 方谷が手塩にかけた陽明学の愛弟子だった。 方谷の藩政改革の一大特徴をそこに見ることが出来る。 幕末、明治維新の動乱の時代を彼等同志は懸命に、したたかに、 朝敵という敗者の汚名と屈辱を一度は味わいながら、健気に生き、そして死んだ。 栄達の道を歩んだ人もいれば、明治維新という激変の価値観に 翻弄されて狂死した人もいる。人それぞれの人生があった。 方谷を支えた同志達、その主だった人々の小伝を後世にお伝えしたい。 人はいかに生きるか。 これはいつの時代にあっても人生の最大テーマであり、永遠のテーマである。〗 方谷革命に損得を超えた所で協力した、人物が この本にはたくさん登場しています。それらの人物を知ることによって、 現代に生きる私たちの一人ひとりが、庶民革命をするしか道がないということに お気づきになるはずです。心が燃えてきますぜ! 下記にこの本を読んでいてとても引っかかった言葉が二つありました。 それをご紹介して終わります。 「世の中全体が狂っているときには、正気であることのほうが馬鹿げている。」 「人は集団で考え、集団で狂気に走る。だが、分別を取り戻すのは一人ずつである。」

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