ブッダの毒舌---逆境を乗り越える言葉

1,404円

平野純著◆ ブッダは当時の常識からすれば、悪の伝道者であった。善は善、悪は悪と決めつけてそうレッテルを貼る。これはあまりにも幼稚ではないか。陰陽の法則という真理に照らし合わせば、善の中に悪もあり、悪の中にも善がある。ブッダはそのことをよく知っていたのである。善ぶっている人の悪がちょっとでも表に出たら、悪だ悪だと大騒ぎ。自分の中にも同じように悪の種が存在していることを忘れて、他人事面して善人ぶりっ子だ。逆に自分の中に悪があることを知っていて、善人面しているような輩もいるから、近頃は充分に注意が必要かもしれない。犯罪を起こした人の近所に住む人にマスコミがインタビューすると「いい人でしたよ。そんなことするなんて信じられません」というセリフは良く聞くことである。ふとした縁で、誰にでも悪がひょっこり表に顔を出すことを人は忘れちゃいけないんだ。日常から少しは自分の心の中に存在している ”悪”に気付いていることが重要であると確信する。そのために、ちょっとだけブッダの毒舌である”悪”の種を意識する本を読んでみよう。

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