一人称童話 シンデレラが語る--- 客観から主観へ [4771110250] :
読書のすすめ    カートを見る      

一人称童話 シンデレラが語る--- 客観から主観へ

1,080円

柴田ケイコ  クゲユウジ著 ◆まったく新しい視点の絵本がありました。 これにはびっくり!あなたも読むとびっくり!しますよ。(笑) 今まで読み継がれてきた昔話しのほとんどは、 三人称で描かれていますが、この絵本はなんと!一人称なんです。 やられました。(笑) いわば、「 客観から主観へ 」の逆転です。 主人公のいま置かれている立場で、主人公みずからが 語るという設定です。主人公の気持ちが伝わってきます。 一部、下記にご紹介しちゃいましょう! シンデレラの声に耳をかたむけてください。 『私はひとまず、しんこきゅうをしました。 スーハー。 もう一回。 スーハー。 それからなるべく大きなえがおで、 げんかんのトビラを思いっきってあけました。 「はじめまして、お母様、お姉様」 大好きだった本当のお母様が やまいで天国にめされたのは去年のこと。 そして今日、お父様は 新しいお母様とふたりのお姉様を、 家ぞくとしておむかえになったのです。 「あら、おうつくしいこと・・・。どうぞよろしく」 新しいお母様のなんだかヒンヤリかわいた声。 私のむねの中にモクモクと、 不安の雨ぐもが広がっていきました。 いつもえがおでいよう。 私はそうきめていました。 新しいお母様やお姉様となかよくしたいから。 私はもう、たいせつな家ぞくを うしないたくはなかったのです。しかし・・・ 「何よ?ヘラヘラわらって!」 お母様たちのことばはきまって 真冬のひいらぎのようにとがっていました。 やがて私の朝は、ぞうきんの 生ぬるい手ざわりで始まるようになりました。 お母様のいいつけです。家中の家事をするように! うすよごれた私を見て、下のお姉様が言いました。 「シンデレラね、あんたは」 シンデレラ・・・そう、”灰まみれ”といういみです。 お母様がわらいます。上のお姉様も。 なぜでしょう。 私までいっしょになって力なくわらうのでした。』 シンデレラの手や足は登場してきますが、全身はとうぜん出てまいりません。 そこがなんとも不思議で面白いのです! 企画した方、著者の方、出版社の方にノーベル賞を 差し上げたいです!(笑) 制作者の方々の熱い思いが「あとがき」に書かれていました。 下記もお読みください。 『ご家族の方へ。先生方へ。 もしあの童話の主人公が自らの口で語ったら。 その額にカメラをつけたら。 1人称童話は、スタンダードな童話を「主人公目線」でえがきなおす シリーズです。 視点が変わると自ずと浮かび上がるのは主人公の胸の内。1人称童話は、 まなざしと気持ちの絵本と言えるのかもしれませ。 実のところ、本書の語りは「例文」に過ぎないとも考えています。 なぜなら主人公たちの感覚や感情にコレという正解はもちろんなく、 むしろ読み手の数だけ個別に、奔放にそれぞれのイマジネーションが 存在するからです。 まずは読んで、眺めて楽しんでもらう。 そして、子どもたちなりのオリジナルの「心」を想像してもらう。 さらにできれば、その「心」をとっかかりに、自由に物語を創ってもらう。 そんな風に楽しみ方を広げてもらえれば、制作者一同、望外の喜びです。 ひとつの物語が、子どもたちの豊かな滋養となりますように。』 いまの世の中は、大人も子どもも含めて、何でも 与えられたモノがあらかじめあって、それを受け取るだけ。 それではぜったいに創造性なんてのは育たないし、 一番大事な「心」の幅」というのは無限の広がりがあるものなのに、 自ずから小さくして、限界をもってしまっていりような気がしてなりません。 「心」には時間、空間という限られた場など本来ありません。 そういう正しい認識を子供の頃から持ち合わせていれば、 ずいぶんと視野の広い天才があちこちと未来には 登場しちゃうんじゃないでしょうか。いやはや、こういう絵本を待ってました。 他にも【一人称童話 桃太郎が語る桃太郎】 という本もあります。これがまた実に面白い!!! こちらも是非お読みください!

カートに入れる:

  • モデル: 4771110250


人情横丁