コンヴィヴィアリティのための道具---「自立共生」という「逆のもの [4480096883] :
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コンヴィヴィアリティのための道具---「自立共生」という「逆のもの

1,188円

イヴァン・イリイチ著 渡辺京二・渡辺梨佐訳 ◆逆モノ講選定本、渡辺京二著【無名の人生】の中に 気になる名前が載っていましたね。 その名は「イヴァン・イリイチ」。 さっそく気になって何冊か読んでいるんですが、 これが実に「逆モノっぽい」のです。 1960年から70年代に、活躍した方で、その当時から 最大の警鐘を鳴らしていたんですね。それが、いまやっと私の耳に届きました。 このまま産業発展中心の思考を続けて行けば、 最初のうちはその恩恵にみな喜ぶのですが、それが過ぎると、 今度は人間が道具の奴隷になる。 この考え方は、すべての産業は元より、医療や教育までにも 及ぶことを予言していました。 そもそも”教育”というものが、国家の企画によって、 産業化し、はじめは良かったものの、やがて”教育”がいつのまにか、 いい会社に入るためのものにすり替わってしみました。 幸せになるためには「もっと早く移動したい」という思いが、 産業に反映され、自転車が作られ、やがて自動車、飛行機と 進んでくると、これもまた、信号を作らなければならないし、 当然ルールを厳守しなければばらない、飛行機も、 飛ぶ時間に人間の方が合わせなくてはならなくなりました。 江戸時代、歩いて移動していた時と比べれば、 なんと自由がないことになってしまったのでしょう。 一部本の中から下記にご紹介しましょう。 「”教育”という名の商品と”学校”という名の制度は、たがいに相手を 必要なものに仕立てあっているのだ。この循環は、 制度が目的を規定するようになっているという洞察を、 人々がひろくわけもつことによってのみ打破することができる。 抽象的なかたちで述べられた諸価値は、人々を奴隷化する 機械的過程にまで意味を切りさげられている。 この奴隷状態は、自分が自分の愚行に対して 責任のある愚か者なのだということを、 よろこんで認識することによってのみ打破されるのだ。」 よりよく生きるために、人間はいろいろな道具を発明してきました。 はじめは、みんなが喜ぶ道具であったものが、 例えば、学歴社会を生み、その制度にのれないことに 劣等感を持ち、人生を悲観してすごしてしまう人間が存在するように なりました。 医療もそうです。はじめは、いろいろな病気が根絶されていき、 みな喜びましたよね。しかし、今は逆に病気が増えて、 ちょっと風邪をひいても医者に頼り、昨今のお年寄りは薬漬けだと 聞きます。ぼくの子どものころは、風邪をひくと、お袋が、 のどに焼いたネギを巻いてくれて、ちゃんと治ってしまったものでした。(笑) さて、これから人工知能が発達するそうでうですが、 イリイチによれば、きっとはじめはみな大喜びするのでしょう。 しかし、その後、人間が歴史上最大の奴隷化が進んでしまうのでは ないでしょうか。その可能性大です。イリイチがかつて警鐘していた ことが、いま私たちの目の前で現実となっているのですから。 そうならないためには、 「自分が自分の愚行に対して 責任のある愚か者なのだということを、 よろこんで認識することによってのみ打破されるのだ。」 ということです。 【イワンの馬鹿】にも書かれていることですが、 現代で言う「賢い人」からみれば、まさに「バカ」に見える 人間が”逆のものさし”を振りかざして、責任のある愚か者を 目指す「一人庶民革命」を各々が実践していくしか道はないようです。 この本の訳者、あとから気づいたのですが、 渡辺京二さんでした。まさに北御門二郎さんのように、 日本語の翻訳本があまりにもつまんな本当に大事なことが 伝わっていないと感じ、自分で訳してやる!と意気込んで 出版されたそうです。さすがですね。気概が違います。 この本を読んでみて、いかに逆モノ講が、重要であるかを 再認識させてくれました。さあ!みなさん!愚か者になろうぜ!(笑)

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