北御門二郎訳「イワンの馬鹿」---トルストイの散歩道 [4751523827] :
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北御門二郎訳「イワンの馬鹿」---トルストイの散歩道

972円

レフ・ニコラエヴィチ・トルストイ 北御門二郎著 ◆いまドクスメで話題の 「すぐに結果を求めない生き方」 の中に、北御門二郎という人物のことが 紹介されています。下記にご紹介 しましょう。 「企業経営のみならず、生き方という面でも、峻烈な覚悟のもとに 生き抜いた方がいます。トルストイの翻訳家として有名な北御門二郎さんです。 生前、私も親交を持たせていただきました。 北御門さんは、熊本県の出身で、熊本の第五高等学校(現・熊本大学) 在学中に『イワンの馬鹿』を読み、絶対非暴力を支持するトルストイの思想に 衝撃を受けます。その後、東京大学文学部に進みますが、 ロシア語の原書を読みたいとハルビンに渡り、 ロシア人から直接ロシア語を学びます。 二十五歳のとき、まだ東大に在籍中だった北御門さんに 徴兵検査の通知がくるのですが、トルストイの平和思想に共鳴して 行方をくらまします。両親がなんとか検査を受けるよう懇願したため、 検査は受けましたが、 「たとえ敵に銃口を向けられ殺されたとしても、 自分は罪のない人に対してどうしても銃を向けることができない」 と言上したといいます。 国民の当然の義務である徴兵に応じないという決断はどれほど 勇気のいることだったか。結果的に、本来なら国家反逆罪に問われるところを、 精神異常者扱いになり、ついには徴兵免除となりました。 ただ、周囲の非難の目は厳しく、村八分となりました。 中略 北御門さん宅を訪れると、いつも帰るのに苦労したものです。 ご自身が翻訳されたトルストイの『イワンの馬鹿』を最初から最後まで 朗読されるからです。何度か訪問しましたが、いつも話がはずむうちに 朗読が始まります。そうなれば朗読が終わるまで拝聴しなくては なりませんので、容易に帰ることができませんでした。 トルストイに対する傾倒ぶりが並大抵のものではないことが、 この一事でもわかっていただけると思います。 現在、トルストイの作品は多くの方が翻訳されていますが、 私はやはり北御門さんの訳が最もすぐれていると確信しています。 なぜかというと、自分自身がトルストイと同じ思想を持ち、 その思想に基づく生活をされていたからです。 トルストイの作品を通して、一生をトルストイの思想の学びや普及にかけた 北御門さんの生きざまは、ほんとうに筋が通った強い覚悟に 支えられてきたものだと思わざるをえません。 たとえ貧しくとも、信念に徹した生き方には品格が備わっていました。」 この北御門さんの生き様は、西郷隆盛に心底心酔した頭山満の 生き方とだぶりますね。 こういう文章を読んだら、読みたくて仕方なくなるじゃないですか!(笑) さっそく読んでみましたら、かなり面白い!!! 「ロシアの文豪だからちょっと難しそう・・・・・」みたいな印象があって 今までふれる機会がなかったのですが、実にすばらしい民話でした。 民話ですから、子供から大人まで愉しめてまったく難しくありません。 それどころか、どこか置き去りにしてきてしまった ”人としてぜったいに大切なこと”をガツン!と思い出させてくれる お話です。 「訳者あとがき」に著者である北御門二郎さんの熱い思いが語られています。 下記を読んでみてください。 「芸術は一部特権階級の玩弄物であってはならず、万人にとっての 心の交流の場であるべきだという思想に基づいて書かれた トルストイの民話は、老若男女を問わず、あらゆる階層の人々に親しみやすい 平易さと簡潔さの中に深い真理が含まれていて、 全人類にとっての最高の教科書になっていると思う。現にこの私も、 民話によってトルストイと出会い、トルストイによって、彼自身の著作を 含めての百花繚乱の読書の世界へ案内された。 そのとき以来私の、《ひとり燈火のもとに文をひろげて、見ぬ世の人を友とする》 心豊かな時間が始まったのである。その心豊かな時間は私を 絶対的非暴力主義者とし、暴力機構を背景に民衆の上に権力をふるう人々と 相入れぬ者とした。 そのため私にとって、世俗的栄達の道は鎖されたのである。 中略 世界文学の中でも極めてユニークな立場にあるトルストイの民話は、 一言もってこれをおおえば 《一宗一派に捉われぬ純粋理性宗教としてのキリスト教のすぐれた解説書》 であり、《神の国を地上にもたらすための平和革命の書》である。 そしてそれはそのまま、仏陀の慈悲に、孔子の仁に、老子の道に通じている。 それゆえ私は、この書がなるべく多くの日本人に読まれるよう願わざるを 得ない。ことにそれが、現場の良心的教師によって、 勇気をもって学校教育に取り入れたらどんなに素晴らしいかと思う。」 最近読んだある本に「人間の魂の垂直を入れる三つの柱」が あることを知りました。 ー己救命 ∪源牴魴 B昭垉澪 この三つを常に日常の中で考えることによって、 ルーチン的な生き方に高さが生まれ、人間本来の生き方を 進むことができるようになる。まさに心の中に「垂直」が生まれるのです。 これは、本当にそうだと思います。この三つのことなど、 普通の日本人は考えもしません。ぼくがそうだからよくわかります。 しかし、これはとっても重要なことではないでしょうか。 この「イワンの馬鹿」は、子供でも読める内容ですが、 読後、この三つがしっかりと入っていて、知らない内に あなたの心にも「垂直」が宿るでしょう。 北御門二郎さんに感謝です!!!

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