【おゞポポイ!から広がる智恵】三島由紀夫 鏡子の家 [4101050065] :
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【おゞポポイ!から広がる智恵】三島由紀夫 鏡子の家

907円

三島由紀夫著◆執行草舟氏の新刊『おゝ ポポイ!〜その日々へ還らむ』 の中に下記のようなくだりがある。 「その当時の私はスサノヲの現成、つまりスサノヲの魂を この世に顕現するような生き方こそが、日本男子の生き方だと 強く信じて疑わなかったのです。 スサノヲをわかりやすく言うと、縄文時代からの日本人の血です。 それが神話に成っている。私はスサノヲの生き方を、 現世に問いかけているのが三島文学だと思ったのです。 スサノヲに憧れ、スサノヲを慕う文学を三島文学に感じていたのです。 三島氏には、「鏡子の家」という文学的には評価が 高くない小説があるのですが、私はこれこそ三島文学の代表作と 捉えているのです。それは、この作品がスサノヲ的なものと そうでないものとが、もっともよく表されている作品だからです。 「鏡子の家」では、ボクサーとサラリーマンそして俳優と画家の 四人の青年が、主人公の鏡子という資産家の女性の家で議論する。 四人それぞれに、それぞれのスサノヲと反スサノヲが現われ、 それぞれ運命を方向づけます。 同じものを求めて書かれたのが、埴谷雄高の「死霊」です。 こちらはスサノヲ的なものに宇宙論と生命論から迫っている。 つまり「負」から迫っている。異母兄弟四人にそれぞれの 「スサノヲ」が現れてきて、議論をするけれども、作者である埴谷本人が 「司令官」としてそこにいる。これに対し、「鏡子の家」では、 三島由紀夫が鏡子として存在する。けれど、三島氏は自分だと 悟られたくないから、あえて女性という設定にして隠している。 そして、日本人のもつスサノヲ的なものに文明論から迫っているのです。 つまりは、「正」から迫っているのです。ここがわかるか否かで、 「鏡子の家」の評価が分かれるのですが、批評家たちの間で 作品の評価が低いのも、そのせいであろうと私は思っています。」 P126より。 こんなこと言われたら、どうしても読みたい!!!と叫びたい。(笑) みなさんもぼくといっしょに読んでみましょう。 執行社長がいわれていること、ぼくもよくわかるのです。 司馬遼太郎の作品で、やはり評価の高くない作品に 【俄 上下巻】という本があります。この本は司馬作品の中では 珍しく本屋業界では最低のランクに位置づけされているんです。 しかし、ぼくにとっては「竜馬がゆく」よりもすごい作品だという 実感をもっています。 他の司馬作品のほとんどが「正史」であって、 いわゆる「稗史」である、歴史上で負けた側の話はあんまり人気がないようで 多くの方は知らないままなのです。 情を含む歴史観は、稗史を知ることで理会できるのだと思っています。 情を伴った歴史観こそが、知行合一となる本当の活きた歴史観だと いっていいのでしょう。 あ‘−読みたくってウズウズしてきた!!!(笑)

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