さかさ町---さかさまに考えてみる [4001160000] :
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さかさ町---さかさまに考えてみる

1,512円

F.エマーソン・アンドリュース,ルイス・スロボドキン,小宮 由 著◆こちらの本は、ずばり児童書です。しかし、 これは驚きの児童書でした。こういう本に出会ちゃうって ほんと幸せなことです。 主人公の名はリッキーとアンという兄妹。ある日、 汽車に乗っておじいちゃんの家に向かうのですが、 途中汽車が事故にあい、知らない街で汽車を降りることになって しまいます。その街の名前が「さかさ町」。 この町ではすべてのことがさかさま、逆なのです。 まず、家がさかさま。屋根が下なのです。ゆえに天井が平らなので駐車場です。 この町では、子供が働きお年寄りはいままでたくさん働いたので いつも楽しそうに遊んでいます。 病院は患者が待つところではなく、逆にお医者さんが待つところなのです。 この兄妹が、さかさ町の小学校をのぞきますと、そこもまったくの逆。 この町の子供たちは、いつも働いているので学校は休みの日に登校します。 授業も逆です。 例えば、歴史の授業。 現代からこの町や国のことを学ぶんです。 これに驚く兄妹にさかさ町の先生がこう言います。 「そのほうが、ずっとかしこくなれる。 まず、いまの自分たちのくらしを学ばずして、 見たこともない遠い時代のことが頭にはいると思うかね? おまえさんたちの学び方は、ばかげてる。 それに学んでいるときに、おどろきがない。 すべてにおいて、どうしてそうなったのかを、 さきに知ってしまっているのだからな」 ふむふむ。なるほどですよね。 歴史の勉強がものすごく面白くなりそうです。 そして、この町の極めつけに面白いのがお買い物です。 この町では、すべてが逆さまですからどうなっちゃうのでしょう。 この町では、買い物をするストアーのことを「アンストアー」というんだそうです。 この町のおじいちゃんが兄妹にこう説明します。 「そう、アンストアー。ストアーの反対、 アンストアーとよんでおる。ストアーという単語は、 「お店」という意味だが、どうじに「ものをためておく」という 意味もあるんじゃ。 だが、はたしてお店は、ものをためておきたいのかな? はんたいじゃ。 売って「ものをだしたい」と、おもっとる。 だからこの町のお店は、ストアーの逆、アンストアーとよぶんじゃ。 アンストアーでは、ほしいものが、すぐに手にはいるぞ」 アンストアーでは、ものを買うと商品はタダでくれて、 値札についた金額のお金もお店からもらえるんです! 「?」ですよね〜。 いかにもバカげた話だと思っちゃいますよね。 しかし、しかしですね、この後に書かれているこの仕組みを 知ると、あっと驚きなんです。もしかしたら、これこそ本来の 正しい商売の在り方なんではと感心してしまいます。 どんな仕組みなのか? それは読んでみてからのお楽しみ!(笑) そう言えば、先日、植松努さんとお会いした時、 彼もこの本に書かれているようなことをおっしゃっていましたっけ。 「僕が最近考えている経済対策は、国家が保証人となって、 国民全員に青天井のブラックカードを持たせる、です。 青天井で借り放題ですから、消費はやったら増えるから、 GDPは1000%ぐらいの急成長するかも。 続いて、贅沢の概念がわからなくなります。所得の優劣もなくなります。 無理して、大企業に勤める必要ないです。というか、 働く必要ないです。ということは、受験もなくなります。 学費を払わなくて良くなります。 そして、金持ちになる、という概念もなくなります。 借金は、孫子の代が返せばいいのです。 え、でも、全員働かなくなったら、成り立つのかな? ハイパーインフレがおきるでしょうね。見事にデフレ脱却です。 でも、なんぼインフレになっても平気です。なんせ、青天井のブラックカードです。 でもきっと、贅沢しなくて良くなったら、消費は頭打ちになるはずです。 まだ、この方法の破綻点を思考できていないのですが、 もうちょっと考えてみようと思います。 もしかしたらここに、ロボット化による労働の減少への 解決策があるかもなあ、と思ったりしています。 信用創出で拡大してきた貨幣経済です。 究極の信用創出してみたら?と思います。」 こちらも驚きですが、さかさ町の経済の仕組みを知ると 植松さんも納得しちゃうんじゃないかと思います。 この本が面白くって興奮気味なのか、だいぶ説明が 長くなってしまったようです。(笑) 最後にこの本の訳者の方のあとがきをお読みに なっていただき、終わりにしたいと思います。 兎にも角にも、老若男女、みなさん是非読んでくださいね! 訳者あとがき 「常識と思われていることを疑ってみる(さかさまに考えてみる)ことで、 ものごとには、さまざまな見方があることや、 それまで見えなかったことが見えたりすることがある。 ということをこの本は教えてくれます。 私たちのくらしが便利で楽なほうへ進めば進むほど、 失われていくのは、立ち止まって考えることです。 世のなかの流れに身をまかせていれば、なにも考えずにすみ楽です。 しかし、一方でそれは、さまざまな危うさをはらんでいます。 自ら考え行動するこの本の読者は、いつかそんな おとなになってほしいと、心から願っています。 小宮由」

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