総幼稚化の現代人に贈る 14歳の君へ---どう考えどう生きるのか [4620317885] :
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総幼稚化の現代人に贈る 14歳の君へ---どう考えどう生きるのか

1,234円

池田晶子著◆執行草舟著「生命の理念」をお読みになって、 相当多量の毒を喰らって、ヘロヘロになっている方も 多いんじゃないでしょうか。私も自慢じゃありませんがその一人です。(笑) 未だ読まれていない方は是非読んでみましょうね。 さて、この本に下記のようなことが書かれています・ 「二十一世紀に入ってからの日本は、国民の総幼稚化が急激に 進んでいることは、誰の目にも明らかだと思います。中略 現代人は死という言葉を意味嫌います。だから、死生観についても、 現代人は考えたくもないという人が多いのです。さらにそれが進んで、 今では死を忘れているという場合も多く見受けられます。 自分が死なないとでも思っているかのようです。 いくつになっても子供のような言動を平気でする人が多い。 だから、私が最近になって感じるのは、死生観までは確立していなくても、 自分がいずれ絶対に死ぬということを本当に感じている人は、 それだけですでに真っ当な人間に見えるということです。 ただし、必ず死ぬというのは本来は当たり前のことであり、 こういう当たり前のことがわからなくなっているというのが、 現代社会の大きな問題なのです。中略 まずどういう死に方をするかという決めなければならないのです。 それを決めれば自動的に「それでは、どう生きなければならないか」 という真の人生というものが始まっていくのです。」 これは私自身もとても感じておりまして猛省している昨今です。 テレビをつければグルメにお笑い。これらを悪いことだとは 言いません。私自身も、年末に「笑ってはいけない」という番組の 丸腰刑事を観て、お腹を抱えて笑いころげましたので。(笑) しかし、当たり前に大切なこと。それらが戦後の似非民主主義の洗脳の お陰?で、すっかり失ってしまったように思います。 2006年に発売になったこちらの本。 池田晶子著 『14歳の君へ---どう考えどう生きるのか』 「逆のものさし講」では、いつも幼稚化に気をつけようと 言ってきましたが、あらためて注意が必要なようですね。 こちらの本は一応14歳向けですが、総幼稚化してしまっている 現代人には、悲しいかな私も含めて、ちょうどいいのではないかと 読んでみて思いました。まずはこの本の”はじめに”を 下記にご覧ください。 「君は、生きていることは、つらいことだと思っているだろうか。 つらいこと、思うようにならないこと、望んでもいないこと、たくさんあるよね。 あるいは、とくにこれと言ってつらいことがあるわけではないけど、 なんとなく、面白くない、つまらない。 大人の社会だってロクなことないみたいだし、 このままそんなふうに大人になってゆくことに、どんな意味がある。 そう感じる君は、ある意味で正しいよ。じっさいに、そういう時代なんだ。 「時代」と言われても、何だかピンと来ないかもしれない。時代というのは、 まあ要するに、君がなんとなく感じている世の中の雰囲気、 学校や家庭での人間関係、街の中での人々の態度、 ニュースで報道される国内や国外の事件、そういうものに君が 感じるその感じのことだ。そういうものは、今、どうひいき目に見ても、 いいものではない。敏感な君が感じているその通りなんだ。 だって、学校では下手をすればいじめられるし、家へ帰れば勉強しろ と言われるばかり、ニュースなんか見る限り、世の中は殺人と戦争と 金もうけばかりだ。こんな世の中で、これから生きてゆくことに、 どんな意味がある。生き残るためには、まるで殺し合いと 金もうけしかないみたいじゃないか。未来への希望を語れなんて 言われたって、空々しくて、とても言えたもんじゃない。 ああ、困ったものだ。本当に困ったものだ。 じつは世界中の大人たちもみんな困っているんだ。どうすればいいのか わからなくてね。そんな困った大人の社会で、これからイヤでも 生きてゆかなければならない君は、さあ、どうやって生きてゆけばいいのだろう。 いや、ここで問い方を変えてみよう。やっぱりどうやって生きてゆけばいいのか わからない大人たちで、この世界は混乱しきっている。 わからない大人たちは、人をだましたり、人を蹴落としたり、 ずるいこと悪いことをしながら、とにかく自分だけは生きてゆければいい と思ってしまうんだ。それで世の中全体が、いよいよ悪いことになってゆくんだ。 だから、君は、ここで本当は、こう問うべきなんだ。 なぜ人は生きてゆかなければならないのか。 生きてゆくためなら、悪いことをしてでも生きてゆければいいのか。 身近な例で考えてみよう。君は友達をいじめた経験があるだろうか。 逆に、いじめられた経験があるだろうか。いじめる気はなかったけれども、 皆と一緒にいじめないといじめられるからいじめた、 そういう人もいるだろう。さて、いじめる方と、 いじめられる方と、どっちが悪いだろう。 いじめる方が悪いと、たいていの人は言うだろう。 いじめられる人のつらさは、だいたい想像できるからね。それなら、君は、 いじめるよりもいじめられる方がよいと言えるだろうか。いじめることが 悪いことなら、いじめられることの方はよいことだ。 もし君が、いじめる方と、いじめられる方、どちらも選べるとしたら、どっちを選ぶ? いじめられるのはつらいから、いじめる方を選ぶと言うなら、 君は悪いことの方を選ぶことになる。悪いと知っているのなら、 なぜ悪いことの方を選ぶだろう。悪いことは、よいことではなく、 悪いことなのは決まっているじゃないか。 いじめるよりも、いじめられる方がよいことなのは、 いじめられる方の人は悪いことをしていないからだ。 悪いことが悪いことなのは、それがつらいことだから悪いんじゃない。 悪いことをすると、その人は悪くなる。そのことが悪いことなんだ。 友達をいじめて、その子がつらい思いをするのを見て喜ぶような心は、 悪い心だ。本当の幸福を知らない心だ。自分の心が、 自分が悪く不幸になることが、自分にとってどうしてよいことであるだろう! なるほと、いじめられることはつらいことだ。だけどそれは決して悪いことじゃない。 いじめられている君は、心がとても傷ついているだろう。 だけど、自信をもっていい。君は決して悪いことをしていない。 悪いことをしていないんだから、傷つく必要だって本当はないんだ。 悪い人がよい人を傷つけることはできない。よい人のよい心を、 悪い人の悪い心が傷つけることは、決してできないことなんだ。だから、 よい心でいることが、一番強いことなんだ。 大人になって、悪いことをしなければ、生きてゆけないという状況に 置かれたとする。君は、悪いことをして、悪い心の人間になっても、 生きてゆければいいと思うだろうか。 では、その時、何のために生きてゆかなければならないのだろうか。 人が生きてゆくのは、よい人生を生きるためだ。自分にとってのよい人生、 幸福な人生を生きることが、すべての人の人生の目的だ。 悪い人生、不幸な人生を生きたいと願う人はいない。 すべての人は、よい人生を生きることを願っている。それなら、 人は、悪い心でよい人生を生きることはできるだろうか。 人をだましたり、蹴落としたりしながら生きてゆく人が、よい人生、 幸福な人生を生きていると君は思うかい? 悪い心になった時、人はよい人生を生きることができなくなるのだから、 生きる目的だって、本当はなくなっているんだ。 悪い心になってまで生きなければならない理由なんか、本当はないんだ。 このことに気がつくのが怖いから、世のほとんどの大人たちは、 適当に悪いことをしながら、悪いことをしている自分をごまかしながら、 なんとなく生きてゆくことになっている。こういう人生を幸福な人生だと君は思うかい? もし君が本当に幸福な人生を生きたいと願うのなら、だから、遅かれ早かれ、 死への恐怖と対面し、これを克服しなくちゃならない。 今すぐでなくてもいい。でもそれはいつか必ずしなくちゃならないことだ。 難しいことだ。大変なことだ。 これは人生の一番大変な課題なんだ。だって君は、 幸福な人生を生きなくちゃならないからだ。 大丈夫、そう思っているなら、そう思っているそのことで、 必ず幸福な人生を生きることになる。 たとえどんなに不幸な時代であっても、幸福な人が不幸になることだけは 決してないと、約束するよ。 この本が、これから君の人生のささやかな支えになることを願っています。」 2006年にこの本に出会った14歳は、もう24・5歳になって いるのですね。なんと羨ましい!もっと早くこういう本当のことを 言ってくれる本に出会っていればこんな幼稚な自分ではなかったのに・・・・・。 世界は今までとは大きくざわざわし始めております。 我が国ニッポンもそれらに引きずられてザワザワしていくのでしょう。 そういう変化はとても楽しみなことではありますが、その前に 我らの総幼稚化からの脱却、真の大人の知性と行動を身につけなくては ならないのではないでしょうか?

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