世界一退屈な授業---過去から未来を貫く「価値の本質」 [4061385092] :
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世界一退屈な授業---過去から未来を貫く「価値の本質」

886円

いや〜、実に面白い本に出会いました。 だって著者がすごいんです。 柳田国男、内村鑑三、新渡戸稲造、福澤諭吉、西田幾多郎という 江戸・明治・大正・昭和の時代を生きた、5人の“本物の先生”の 講義を編者である適菜収さんが、本当に目の前で授業を聴いているような 錯覚におちるほど上手に編集してくださっています。 これは読んでいて肚に響きますぜ。なのでこの本は、 «逆のものさし講»の選定本にもいたしました。 構成員の皆さま、楽しみにしててね。 まずはこの本の素敵な前書きからご紹介しましょう。 〖現在は、師が見当たらない時代です。 若者の見本になるような「大人」がいなくなってしまった。 軽薄な知識人が幅を利かせるようになり、真の教養人が消えてしまった。 先代が残した財産は「古臭いもの」「小難しいもの」「つまらないもの」 と切り捨てられ、「簡単なもの」「新奇なもの」「耳馴染みがいいもの」 が高く評価されるようになりました。 こうして社会では、すぐに役立つ知識が求められます。 すべてが効率で測られます。 その結果が、今の惨状です。 わが国はどこかで歴史の選択を間違えてしまったのではないか? 大昔から連綿と引き継がれてきた大切なものを見失ってしまったのではないか? 近年の政治の混迷、文化の凋落、荒廃した世相を眺めると、 そうも言いたくなります。 もしそうだとしたら、世の中がおかしくなる前の 「まともな日本人の言葉」を振り返ってみる必要があるのではないか。 今の若者たちは、情報の波に流されるのではなく、 自分のおじいさんのおじいさんくらいの世代の人たちに、 ふたたび教えを乞うべきではないか。 そう考えたのが、本書を編もうと思ったきっかけです。 成果主義の立場から見れば、本書に収録された講義は 「世界一退屈」なものかもしれません。最後まで読み通しても、 出世するわけでも年収アップするわけでもない。 しかし、ビジネスの成功者が人生の成功者であるとは限りません。 一方、本書の講義は過去から未来を貫く「価値の本質」を扱っています。 ◆われわれは何のために生きるのか? ◆仕事とは何か? ◆お金とはどうつきあうべきか? ◆何をどう読めばいいのか? ◆学ぶとはどういうことなのか? ◆過去から何を引き継ぎ、後世に何を残すべきか? こうした数々の難問に対し、ストレートに指針を示そうとしています。 ですから、これは「世界一大切な授業」かもしれません。 本書では、現代の若者たちの「武器としての教養」になるような、 珠玉の五編を選びました。〗 ”そもそも論”ですね。斎藤一人さんの本にも 書かれていましたが、土台をまずつくるべきで、 ”精神”という土台が出来ていないのに、どんなに 知識やノウハウを学んでも役に立たない場合がほとんどです。 だからこそまずは”タテ糸の読書”が必要不可欠です。 土台というそもそもの”志”なくては、 人生という、ぼんやり過ごすにはあまりにも長く、 使命をもって生きるにはあまりにも時間がもったいない。 そして、この本は後書きはみなさんへのエールとして、 こう〆られます。 〖これで講義はおしまいです。 一見、「退屈な授業」に見えますが、これからの社会に出て闘っていく 若者たちのための「武器としての教養」になるはずです。 昔の人の文章なので、ごつごつしたところやわかりづらいところが あったかもしれません。 でも、それでいいんです。 大事なことは、飲み込めない部分を咀嚼することです。 歯ごたえがあるもののほうが栄養があります。すぐには効かないけれど、 あとから効きます。そして、長時間にわたり効果は続きます。 簡単にぜんぶ飲み込めてしまうものなど、程度がしれてます。 最近のものはなんでもやわらかくなっています。 骨や皮が取り除かれた離乳食のようなものが巷にあふれています。 効率ばかりが追求された結果、知識編重の世の中になり、 教養が軽視されるようになった。 教養とは、単なる知識の集積ではありません。 最先端の情報に追いつくことでもありません。 教養とは世の中に対する態度だと思います。 ですから、今の世の中が少しおかしいと感じるなら、 結局はまともな時代のまともな人たちに学ぶしかありません。 偉大な知の歴史の中から師を見つけていくべきです。 最初にも言いましたが、今は師がいない時代です。 学校にも会社にも、見本となるような大人がいない。 そもそも、師弟関係そのものが成り立たなくなってきています。 師とは何か? それは、なんでもかんでもわかりやすく教えてくれる先生ではありません。 効率よく知識を身につけさせてくれる便利な存在でもありません。 最後までわからない部分を残し、その立ち居振る舞いにより生き方を 示してくれる存在です。 よって、師が品行方正である必要もないし、社会的成功者である必要もない。 そもそも、師と考え方を一致させる必要はありません。 師に必要なものは偉大さだと思います。 私の場合、最初に師に選んだのは、ニーチェやゲーテといった人たちでした。 師を見つけるためには、新渡戸稲造先生の言うように、 古典を読めばいいのです。 ゲーテはこう言います。 「生まれが同時代、仕事が同業、といった身近な人から学ぶ必要はない。 何世紀も不変の価値、普遍の名声を保ってきた作品を持つ、過去の偉大な 人物にこそ学ぶことだ」 「偉大な先人と交わりたいという欲求こそ、高度な素質のある証拠なのだ」 ゲーテは、大衆メディアが人間を不健康にしたと言います。 「毎日50もの土地で発行されている評論紙や、それをめぐって大衆の間で 交わされる饒舌は、なんら健康なものをもたらしていない」 「人はあまりにもつまらぬものを読みすぎているよ」 「時間を浪費するだけで、何も得るところない。そもそも人は、 いつも驚嘆(NWB)するものだけを読むべきだ」 それはもちろん、本書では講義してもらった内村鑑三、新渡戸稲造、 福沢諭吉、柳田國男、西田幾多郎でもいいし、プルターク伝でも シェイクスピアでもダンテでもいい。岩波文庫や全集から探してもいい。 書店や図書館には、一流の作品が山のように並べられています。 本書をきっかけに、師を探すための 読書の旅に出発することをおすすめします。 適菜収。〗 いいでしょ。ちなみにNWBは私の方で 勝手につけたしました。(笑) 「読書は時空を超えて偉人と出会える」 この言葉を改めてこの本で確認することが出来ました。 本の出会いと人との出会いは似ています。 どんな本と出会い、どんな人と出会うかで人生の景色は 様変わりするのです。だからこそ、こういう本が貴重ですね。 2011年に発売になった本のようですが、未だ第一刷りです。 あんまり世間には広まっていないようです。 なんともったいない!さあ、みんなで読みましょうぜ!

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